「鳥飼池」は人の命や生活を守る「洪水調整池」ではあるが、大雨時以外は存在価値がなく、無機質で周辺環境との調和を欠く「必要悪」的空間となっていた。
　しかし、近年、下水道整備及び下流河川（樋井川）整備などが進み、必要治水容量が減少したため、池の部分的な埋め立てなどによる有効利用できる空間の確保が可能となった。
　そのため、隣接する友丘公園（街区公園）との一体的な「公園」としての計画を行い、近隣住民のレクリエーション空間の提供を目指した。
　設計にあたっては、−"ほっ"と心の安らぐ空間 −をコンセプトとし、○ 既存の「水」を生かした親水空間　　○ 柔らかな線形・アンジュレーションなどによる「素朴」で「牧歌的」な空間の創出を図った。